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次世代を担う若手社員が楽しく働ける環境づくりを

スタンドアドサービスの幹部は何を考え、どういった組織づくりを目指しているのか。経営陣の3名にこれまでの経歴や、この仕事に対する想い、さらには新入社員に期待することを聞いてみました。

  • 代表取締役社長

    廣川 佳正

    高校卒業後にSASに入社。以後、営業職として看板サインの設計、塗装、安全施設などの分野に広く携わる。2009年に代表取締役社長へと就任した。

  • 開発部 部長

    若城 孝男

    デザインディレクターとして、施設や店舗などの空間をプロデュース。「人」の視点に立った提案に重きを置き、プロジェクト全体の総指揮を行っている。

  • 経営管理部 部長

    新保 健志郎

    元銀行員。総務、経理、人事などのバックオフィス的な業務全般に携わり、SASを陰から支えている。

Chapter.1

塗装から看板製作、そして空間をデザインする時代に

会社のなりたちについて教えてください

廣川 スタンドアドサービスが創業したのは今から50年以上前。もともとは塗装職人の集団で、おもにガソリンスタンドや橋梁、鉄塔などの特殊塗装が業務の中心でした。看板サインの制作を行うようになったのはそれから数年後。コカ・コーラやトヨタ自動車といった大手企業が顧客だったこともあって、会社は急成長を遂げることになります。現在はこれらの業務に加えて、道路の白線など交通安全施設の現場施工、内装関連をはじめとした空間プロデュースなど、多角的に地域全体の環境をデザインする役割を担っています。

スタンドアドサービス(SAS)に入社したきっかけは?

廣川 叔父が社長を務めていた縁もあって高校卒業後に就職しました。入社後はおもに看板サインの営業畑で経験を積み、社長になったのは14年前。ちょうどその頃に起きたリーマンショックの影響で、他の建設業者と同じく会社の業績は悪化する一方でしたが、そんな状況を打開するために会社の財政復活を目的とした10年計画を立てました。私自身も営業に奔走して、大きな受注となったのが輪島市のキリコ会館。看板サインの設計だけでなく、内装や空間などを含めた施設をトータルデザインする仕事でした。時代の流れとともに看板サインの制作と内装施工との垣根がなくなりつつあって、そういった空間全体をプロデュースして欲しいという依頼も増えていた。そんなときに出会ったのが若城なんです。

若城以前務めていた会社の朝礼時に、なぜか知らない人がいる。どうしたのか訪ねてみると「輪島市でキリコ会館を作るから手伝ってもらえないか」と言うんです。キリコが保管される予定の新築倉庫をミュージアムにするというぶっ飛んだ発想に、内心「そんなんできるか」と思いながら、すごく面白そうなことを考える会社だと感じたのが第一印象。もともと地元の大阪では、百貨店などを中心としたデザインや内装の施工をする会社に勤めていましたが、妻の地元である石川県に移住してからは商業施設に限らず様々な空間デザインに挑戦していました。とにかくワクワクするような空間デザインがしたかったんですね。それからキリコ会館の完成に向けて一緒に仕事をしていく中で、看板サイン以外にもインフラ系の業務も行うSASが抱える顧客の幅広さを知った。そんな中で、これまで自分が培ってきた空間デザインの知識と経験を活かすことができれば、この会社はもっと伸びるのではないかと感じて移籍を決めました。

新保私がSASに入社したのは若城さんの一年後。銀行員を30年務め、出向という形で赴任しました。銀行員時代はおもに営業店で当初、得意先への集金から始まり、預金獲得、融資提案などの業務を行なっていましたが、晩年は本部に席を置き、銀行全体を見るような組織マネジメント業務にあたっていました。そこでの経験は今現在も生かされていると感じています。ちなみに社長が掲げた10年計画ですが、3年目で復調の兆しが見え、5年目には右肩上がりとなり、だいぶ前倒しで業績が回復しています。うれしい誤算ですね。

Chapter.2

頭の中のアイデアを形にするのがモノづくりの醍醐味

この仕事のやりがいとは?

若城 なによりお客様やその土地の方々が喜んでくれているのがうれしいですよね。たとえばキリコ会館では、暗闇の中にあるキリコを美しく魅せるために、当時能登では珍しかったフルRGBのLEDシステムを組んだ。そうすると市の方がとても喜んでくれて、その後の輪島塗会館の空間デザインにもつながりました。 能登町のテニスミュージアムの内装に携わったときには、オープン日に多くの展示品を寄贈されたテニス界のレジェンドである神和住純さんも来られて、涙を流しながら喜んでくれた。デザインには答えがないのでときには迷いが生まれる時もありますが、そうやって感謝していただくと本当に報われた気持ちになります。

廣川 私たちの仕事は企画を提案すること。言われたことをやるのではない、頭の中にあるアイデアをゼロから形として作り出す楽しさがあります。もちろんお客様の要望ありきの仕事ですが、その中でキラリと光るようなアイデアを提案するのがモノづくりの醍醐味だと思うんです。その一方で、安全施設や塗装の部門になると信頼性や安全性が重要視されます。多岐にわたる業務においても地域の環境をデザインするという点では同じというのが私の考え。この会社で働く人たちが、そうした地域との関わりにやりがいを感じるような会社にしていきたいという思いがあります。

新保 私は経営管理が主なので直接モノづくりに携わることはありませんが、今のおふたりの話を聞いていると、やはり「まちの環境をデザインする」というワードが鍵になるように思います。その方向性をしっかりと職場に浸透させて、社員それぞれが楽しんで仕事ができる環境を整えたい。みんなが同じ方向をむいて仕事をすると会社も勢いがつきますからね。その上で、忙しいあまり目先の仕事をこなすだけにならないように、楽しんで仕事をする環境を整えるのも私の役目だと思っています。ここ数年でサイン、内装、空間などトータルでプロデュースするような大きな案件が増え、プロジェクトチームを結成して案件に取り組む機会も増えました。新規事業を企画開発するセクションも来期からスタートします。私自身も会社の新しい展開にワクワクしているんです。

社員教育についてはどうお考えですか?

若城 クリエイティブな仕事は楽しくないとダメ。物を考えるときに自分が楽しまないと良いアイデアは生まれません。そういった意味で、まずは自信を持たせることを大切にしています。頭ごなしに否定されることが続けば、だれでも新しいアイデアは生まれてこない。とくに若い世代はそれが顕著で、自由にのびのびと発言できることに大きな意味を持ちます。そして、それをひとつひとつ拾い上げて、若手社員が常に新しいものを吸収できるような環境を整えるのも僕の役割だと思っています。その上で後輩たちに伝えているのは「自分の目で物を見ることが何よりも大事」だということ。ネット上にあふれる写真を何百枚と眺めるよりも、ひとつの現場に足を運ぶことを大切にして欲しい。空間には必ずそこにしかない臨場感が付随しているので、実際に肌で感じないと分からないことだらけなんです。

廣川 新しいものを見ることは活力にもなるからね。それでいうとSASにはライフワークとして建築物やイベントなど街中の看板の面白いデザインを探しに出かける人が多いと思う。教育というよりは、そういったモノに興味を持ち仕事を楽しんでいる人たちにいろんな経験を積ませてあげたいですね。

若城 悲しいかな僕たちはもうベテランの域に入ってきている。20代、30代の頃とは仕事の道具も違うし、発想も違います。後輩には伝えたり教えたりできることはあるけど、真似して欲しいと思うことはひとつもないんですよね。時代によって求められるものは変わっていくし、そういう部分を僕たちは教えられない。それよりも若い世代がチャレンジできる環境を作って、感性を磨くバックアップをするのが最適だと思います。

新保 入社当時の私に課せられたミッションは、財務管理と社員教育の2点だったと認識しています。とくに経営課題として人材育成というのは常について回るものなので、社員が働きやすい環境を充実させるべきだと考えました。その中でこの5年間は多角的な視野で改革に取り組んでいます。グループウェアの活用、勤怠管理システムの導入、原価管理システムの見直し、施工管理システムの導入、人事評価制度の見直し、eラーニング実施環境の整備、テレワーク制度の導入、コミュニケーションツールのアプリ導入などなど、社員ひとりひとりが伸び伸びと、自由に、かつ安心して働ける環境づくりに努めてきました。ここ数年、新卒者採用を地道に続けてきた結果、若手社員が定着しつつあります。そうした人たちが成長していく姿を垣間見るのは、とてもうれしく感じます。

Chapter.3

次世代のリーダーを育成するには「経験」がカギとなる

社員や部下の働きやすさについて考えること

新保 社員へのアンケートの声を総括して、SASの印象を表現すると「ゆるい」「自由」「アットホーム」といったニュアンスの言葉が挙げられます。これはいい意味でもありますが、考えようによっては悪い意味でも捉えられます。職場が常にピリピリしていると気は抜けないし、逆に緊張感のない職場は社員の成長の妨げにもなり得る。臆さず発言ができてチャレンジもしやすい社風ではあるけど、現状維持で与えられた仕事を淡々とこなしていればそれはそれで許されるといった雰囲気もある。今後はこの辺のメリハリを付けてコントロールしてくことが課題だと思っています。
世の中にはDXを推進するようなアプリケーションがたくさん開発されています。そしてそれをどうやって活用してくかは企業側が考え、どんな利があるかを示していかないといけません。デジタルとはいえ道具なのでどんどん新しくなっていくし、更新もされていく。その辺は若い人 に主導権を渡して、これは導入すべきかどうかを考えてもらうのが正しいやり方なのかなと思っています。

将来のビジョンを聞かせてください

若城 まちの環境を整えるためには、人が喜ぶものを作るのが大前提。その上でカギになるのがデザインです。いかにシンプルで無駄のないものが作れるか。これからも「人」の視点に立って考えるデザインは大事にしていきたいですね。組織という点においては、将来図というのは5年後、10年後、時代の潮流によって少しずつ考えが変わっていくものだと思っています。ただ、ベクトルは変わらない。向かっていく方向へと足並みを揃えることで、多くのプロフェッショナルを育成していきたいですね。

新保 バックオフィスの部門としては、組織づくりが課題となります。今の経営層は60歳前後。5年、10年後にしっかりと次世代の人たちにバトンタッチできるような土台づくりをしなければいけません。そのためには、もっと魅力のある会社になっていく必要があります。これから会社の中心となる人たちには、何事にも前向きでチャレンジを続けていってもらいたい。決して常にトップギアで走り続けて欲しいとは言いませんが、目的意識を持ちながら同じベクトルで進んでいくのが組織としての理想です。

廣川 若い人が中心になって、会社を引っ張っていって欲しいというのは私も同じ考え。それに必要なサポートは一切惜しみません。それとSASの特色として、女性が多いことが挙げられます。ゆくゆくは女性社員を経営陣に加えることで、より魅力的な会社づくりを目指したいですね。それと、長期的には環境を整備するスタイルを続けていくことを目指しています。看板サインのデザインだけでなく道路やガソリンスタンドなどの安全施設といった地域の安全面も担っているのがこの会社。それぞれ業務内容は異なりますが、街の環境をデザインするという意味で根底の部分ではつながっています。とくにこれからはインフラ業界もデザイン性が問われる時代に突入していくと考えています。歩道ひとつにしても果たしてこの場所に合ったデザインなのか。今後はAIなども活用して新しいモノづくりにチャレンジしていきたいですね。

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