事例紹介

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輪島キリコ会館
[第28回いしかわ広告景観賞受賞]

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旧キリコ会館が老朽化に伴い輪島キリコ会館として新築移転する事になり、新たに[キリコブランド・プロモーションデザイン]を計画し、演出展示を行いました。館内に展示される5m級のキリコは現在も毎年8月に行われる輪島大祭で今も使用されているものであり、20基以上が湾曲した建築に合わせてR状に展示されています。キリコの上部には輪島市内でキリコを所有する町内名の提灯も設置され、周りのR壁にはキリコ祭を愛する能登人たちの生き生きとした写真をグラフィックとして展示しました。大きいものでは高さ15mにもなる大キリコは6基展示されており、奥へ進むほどに姿をあらわし最新のLEDシステムと連動し、昼・夕刻・夜景などのシーンを演出し、祭の臨場感が味わえる展示となっています。

この施設では1階から2階に回遊スロープが設けられており、今までは見上げるしかなかったキリコをあらゆる高さから見る事が出来る様になっており、2階に設置された縦型の大スクリーンに映し出されるキリコ祭の映像と、実物の大キリコを同時に見る事ができます。
3階へ上がると、地上20m近くの吹抜けに設置された輪島大祭で実際に使用される大松明の笠の部分を間近で見る事ができ、展望室からはマリンタウン全景や日本海を始めとする美しい輪島の景色を一望する事もできます。吹抜け部分の1階フロアーには大松明を囲む様にショップが構成されており、今回デザインした公式ロゴマークと共に開発されたオリジナルの商品や奥能登の特産品等が販売されています。

キリコと呼ばれる御神灯は能登の祭のシンボルであり、大きなものは100人近い氏子衆により担がれ、祭の御神輿を先導します。輪島キリコ会館に保存される最も古いキリコは嘉永6年(1853)に製作されたもので、全体に荘厳な装飾がほどこされた総輪島塗でつくられています。キリコには謎が多く、始まりがいつ頃かも定かではありません。
奥能登には大小800基以上が今も保有され180地区で姿が見られます。キリコ祭は能登人立ちに欠かせない大切な宝なのです。輪島キリコ会館で祭の臨場感を感じて頂き、奥能登へキリコ祭を見に訪れて頂ければ幸いです。

フォトギャラリー

第28回いしかわ広告景観賞 石川県知事賞(公共部門)受賞

輪島キリコ会館
石川県輪島市マリンタウン6番1