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どうして私たちはこの会社で働いているんだろう?スタンドアドサービスの女性社員3名が、仕事のやりがいやモノづくりへの想いを、ざっくばらんに話し合います。
Chapter.1
古谷 デザイン課の仕事はその名の通りデザインすること。人々がスムーズに行動し、快適に過ごし、より豊かに生活できるデザインを検討する「サイン計画」をもとに、図面を作成しています。
三浦 私は古谷さんよりも営業寄りかな。と言っても飛び込みで営業するのではなくて、受注が決まった案件をワンストップで担当する感じ。具体的には図面と予算が決まった状態からスタートして、打ち合わせでデザインや制作方法、取付方法など細かい部分を確認しながら図面内容を整理し、お客様と打ち合わせを進めていく。ディレクターのような役割ですね。自分で図面を描くこともあります。
古谷 三浦さんってデザインもできるオールマイティな営業さんってイメージでカッコいいですよね。私はデザインの意図を説明するために現場に足を運ぶ時もあるけど、基本的には社内で意匠を作成することがほとんどなので。
三浦 山岸さんは交通安全施設の部署ですよね。男の世界ってイメージですけど、実際はどんな感じですか?
山岸 そうですね。最初の頃はナメられたらいけないと思って気を張っていたけど、意外とみんな優しくて。未経験の業種だったので慣れるまで1年かかりましたが、入社から4年経った今では、現場の撮影から材料の手配、スケジューリングまで、すべてを自分でひとりで行えるようになりました。
古谷 結構、外に出ていること多いですよね。現場ではどんなことをしているんですか?
山岸 道路に白線を引いたり、標識を立てたり、ガードレールを設置したり、それらの施工管理ですね。天気によっては社内で資料を作成することもあります。
三浦 道路を利用する人に対して視覚的に訴えるという意味では、看板やサインのデザインと似たようなものがありますよね。どうしてこの仕事をやろうと思ったんですか?
山岸 もともと洋裁や雑貨などのモノづくりを個人でしていたこともあって、モノが出来上がっていく様子を魅力に感じていたんです。そんな中でもっとスケールの大きいモノづくりに携わってみたいと思って、建設業にもチャレンジしてみようと思ったのが一番の理由。どこか心の中にあった「社会の役に立つ仕事がしたい」という思いが、インフラ整備の仕事内容と直結したのかもしれませんね。おふたりはどうしてSASに入社したんですか?
三浦 子供の頃から絵を描くのが好きで、大学ではグラフィックを専攻していました。就活の際もデザイン関係の仕事を探していたのですが、そのなかでもなるべくゆっくりと消費されるデザインの仕事に携わりたいと思うようになって。ゼミの先生に相談したところSASを紹介してもらったんです。
古谷 私も三浦さんと同じで、小さい頃からデザインの世界に興味がありました。高校生の時にデザイン会社をいくつか見学させていただいて、そこで知ったのがサインデザインというジャンル。空間を創り上げる、人がいる場所に関わる。この2点に魅力を感じて、SASへの入社を希望しました。
Chapter.2
古谷 やりがいは数えるとキリがないけど、やっぱり自分が製作に携わったものが街の中にあることですね。病院、学校、商業系ビルといった大きな施設だけでなく、飲食店、テナント、道路沿いなどなど、人が生活する場所には看板やサインが必ずありますから。
三浦 看板とかサインって半永久的に残り続けるモノだから、デザインが消費されにくいんですよね。これからも自分が関わったものがどんどん街の中に増えていくと思うとワクワクします。
山岸 私も同じ。自分が工事で作りあげたものが道路や街の空間にある。路面文字のデザインもセンスを問われるので、入社したての頃は必死に練習しました。自分がレイアウトを担当した路面デザインを発見したときは子供に自慢したりするんですけど、それを見た子供が「かっこいい」って。最近は「僕もママと同じ仕事しようかな」なんて言うようになったんですよ。
三浦 可愛い〜!たしかに人から褒められるのってうれしいですよね。私が最近うれしく感じたのは、ある企業さんのロードサインを担当したときに、最初に提案した意匠が採用されたこと。初案が通ることはなかなかなくて、制作を担当してくれた後輩も「可愛いものが作れてうれしい」と喜んでくれました。外からも中からも評価、感謝される機会があるのはやりがいに繋がりますね。
古谷 最初の案が採用されるのって本当にうれしいですよね。私はとある保育園のデザインを担当したときに、園名に入っている「森」というワードから想像を広げて、木の成長を子供の成長とリンクさせるようなサインデザインを提案してみたんです。そしたら園長先生がそのコンセプトを気に入ってくださって。 物だけでなく、施設のテーマなどの方向性を考えるのもデザインのひとつ。広い意味でのデザインに関わることができるのも、この仕事の醍醐味だと思います。
三浦 ひとつひとつ時間をかけて作り上げていく分、永く愛されるサインとなったときの達成感もひとしおですよね。お客様から感謝の言葉をいただいた時や、エンドユーザーからの評判を耳にした時は、それまでの苦労がすべて吹き飛ぶくらいの喜びがあります。
古谷 わかります、わかります。
山岸 でも、そういうのって一部であって、たいへんなことが多かったりしませんか?
三浦 たしかに建設業界はいまだに根性論や体力勝負みたいなところはあるし、営業として矢面に立つのは私自身だし、お客さんと折り合いが付かず、モチベーションが下がってしまう時もあります。でも、私の後ろにはデザイナーをはじめ支えてくれる人がたくさんいるわけで。その人たちのがんばりを無駄にできないという思いが、私に前を向かせてくれるんです。
山岸 そういえば私も最初の頃はプレッシャーを感じて、仕事現場が夢に出てくることもありました。とくに路面に表示を施すときは前日から緊張の連続。シールのように切って剥がしてができれば楽なんですけど、そうはいかないですからね…。でも、そんなときに「失敗しても手直ししてあげるから大丈夫」って声をかけてもらったことがあって、それから一歩踏み出せるようになったんです。男性ばかりの世界でこの仕事を続けてこられたのも、そういったサポートがあったからだと感じています。
三浦 現場に足を運んで、自分が見たもの、聞いたことでモノづくりを進めていくのが私の仕事。そのなかでも相手が言葉には表さない、話すトーンや表情などから潜在ニーズに気付けるように、現場でのコミュニケーションを大切にしています。
古谷 私はなぜこの色を採用したのか、この形にしたのかを、丁寧に説明するように心がけています。とくに屋外広告であるサインや看板は、法規的に使用してはいけない色や寸法などの制限があるので、専門的な知識を一般の方にも分かりやすく説明する必要があるんです。
三浦 古谷さんが現場に行った後に、デザインがガラッと変わることってあるんですか?
古谷 デザインがおぼろげにしか決まっていない状態で打ち合わせに行くことが多いので、そういうのはあまりないですね。それよりはお客様の頭の中にあるぼんやりとしたイメージを一緒に固めていくことの方が多いかもしれません。
山岸 古谷さんって普段から相手の気持ちを汲み取るのが上手だよね。そういう部分が今の仕事に生かされている気がする。
三浦 言葉遣いも丁寧だし、すごく話しやすいですよね。そういった意味でいうと、ちょっとした一言がお客様からの印象を悪くしてしまうこともあるので、私自身は言葉選びにも気をつけています。とはいってもあまりに丁寧すぎるのも考えもので、普段はクリニックの看板やサインのデザインを担当することが多いのですが、院長先生が相手ということで言葉遣いが丁寧になりすぎて、伝えたいことも伝えられなかった時期がありました。相手に沿ったコミュニケーションも大切なんです。
Chapter.3
古谷 人の部分で言うと、年齢や性別分け隔てなく肩の力が抜ける関係性。個人のプライベートに干渉し過ぎず、仕事だからこそ相手を気遣う事ができる、大人の人間関係が構築されていると感じます。
三浦 新しい考え方や時代の流れを積極的に取り入れている感もありますよね。社員の声もすぐに反映されるし、仕事に必要な周辺機器もすぐに準備してくれる。つい先日は社内実験用のデジタルサイネージを導入してもらいました。新しい試みや自己研鑽への理解があるのも特徴的で、研修や見本市などは勉強になるからぜひ行ってきなさいというスタンス。これは本当にありがたいですね。
山岸 最近はオシャレな会議室もできて、雰囲気も今まで以上に明るくなった気がします。若くて素敵な人達がたくさん入社してきて、社内全体がとても活気づいている。
古谷 働きやすさの面ではどうですか?私は女性が多い業界なので、細かい部分で意思の疎通がしやすいと感じているんですけど。たとえば子育てのこととか。
山岸 私がこの会社に入社してまず感じたのが、女性社員の勤続年数がとても長いこと。産休や育休後の復職率がすごく高いんですよね。それは会社の雰囲気にも現れていて、男女を問わず、女性の社会進出に対して理解が深いと感じます。もちろん、やりがいを感じる仕事だからこそ、戻ってくるんですけどね。
三浦 たしかにこの会社では、出産後に復職するのは特別なことではなくて、みなさん短時間勤務制度やフレックスタイム制、テレワークなどを利用して育児と仕事をバランス良く両立している印象があります。女性としてそういう風習があるのは心強いですね。
山岸 SASに入社するまでは、自分一人の力でなにかをやりたい、成し遂げたいと思うタイプでした。それがこの会社に入ってから考え方が少し変わって、自分の幅を広げるためにはもっと人に力を借りたり、頼ったりすることも大切だと思うようになったんです。そういった広い視野を持ちながら、これからも安全施設の仕事に関わっていきたいです。
古谷 世の中に数あるサイン制作会社の中からSASが選ばれるためには、ただ利用しやすく機能性に特化したデザインを提案するだけではダメだと思っています。サインとしての機能性を損なうことなく、審美性にも長けたデザインをどれだけ提案できるか。そのためには人の集まる場所に積極的に足を運ぶなどして、日々の生活から新しい情報を取り入れていきたいです。
三浦 私自身はデザイナーとしての側面もあるので、時間を見つけて意匠作成にも取り組んでいきたいと考えています。ここ最近は営業に重心を置いていますが、デザイナーとして手を動かすことで見えてくるものはあるはずだし、そこで得られたことはきっと自分自身の強みにつながるはず。子供の頃から好きだったデザインへの探究心を持ち続けることで「この人に任せれば良いものが作れる」と、信頼を寄せられる存在になりたいです。
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共に未来を切り開くバイタリティー溢れる方とお目にかかれるのを楽しみしています。