Recruit
crosstalk
入社してかれこれ十数年。酸いも甘いも噛み分けた管理職社員が、スタンドアドサービスの現在と未来について語り合います。
Chapter.1
山田 主な業務は建設現場の施工管理。一般住宅から危険物施設まで、さまざまな建造物のリフォームや補修工事を行っています。具体的には設計図通りの建設が予算内かつ安全に施工できるように工法を計画し、作業員の配置や役所への手続き、書類作成など、工事に関わるすべてのことを管理しています。
坂本 僕も山田さんと同じで現場の施工管理が主な業務。ちょっと違うのは塗装がメインということ。現在は電力会社が管理する送電鉄塔や変電所内にある機器の塗装を中心に、橋梁補修工事の管理なども行なっています。
若狭 僕はSASのグループ会社となる「株式会社テクノ」で、看板やサインの制作加工を行なっています。SASのデザイナーが描いた図面をもとに、制作物を出力・加工する工作機械のオペレーションが主な業務。それにともなった材料の発注や見積もりなども行っています。
山田 工作機械のオペレーションってどんなことするの?
若狭 工場には材料を切り取り加工するカッティングマシン、看板に印刷をする産業用インクジェットプリンター、ラミネートマシーンなどがあります。それらが正常に動いているか、全体の生産効率を考えながら操作や監視するのが主な役割です。
坂本 やっぱりそういう仕事がしたくてこの会社に入ったの?
若狭 そうですね。小さい頃からモノづくりの世界に興味があって、高校卒業後はデザインの専門学校に進学しました。SASに入社したのは、デザインから制作、取り付けまでを一貫して行なっているから。すべてを手がける制作現場で働くことで“モノづくり”の本質が見えてくるんじゃないかと思ったんです。
坂本 へ〜、そうなんだ。
若狭 山田さんはどうしてこの会社に入ったんですか?
山田 20代の頃は現場から現場へと各地を転々するような生活を続けてきたんだけど、もっと地元に貢献できるような仕事をしたいと思うようになって。北陸エリアを中心とした施工管理を行っているSASなら、地元に腰を据えて働けるかなと思ったんだ。
Chapter.2
山田 「またSASに頼もう」と思ってもらえるような、迅速な対応と他社にはない提案を心がけています。もともとリピート受注の比率が高い会社ではあるけど、コンスタントに受注を取るためには今現在のお客様に満足してもらうことが大事だと思っています。
坂本 僕が心がけているのは品質とスピード。緊急性を伴う公共インフラの施工は、タイトなスケジュールを要求されることもあります。その中でもクオリティに関しては妥協せずに、建物が長期にわたって高品質を保てるような工事を心がけています。
若狭 僕も同じですね。限られたコストと時間の中でいかに良い物が作れるか。それを考えるのもモノづくりの醍醐味だと思っています。
坂本 それと僕の場合は現場に出ることが多いので、作業員や職人さんといった施工に関わる人たちのコミュニケーションも大切にしていますね。
山田 そうだね。協力会社から派遣される職人さんとしっかりコミュニケーションを取ろうというのは、部署全体の共通認識にもなっているよね。信頼関係がないと良いものは作れないし、気持ちよく仕事をしてもらうことで、次の仕事にもつながりやすくなっている気がする。
坂本 山田さんは職人さんと話す時、どんなことを考えているんですか?
山田 目上の人が多いから言葉遣いには気を付けてる。ただ、あんまり丁寧になりすぎると壁ができてしまうから、そのへんはバランスだよね。建物を完成させるためのワンチームとして、いかに相手が話しやすい雰囲気を作ってあげるか。現場の困りごとや問題点に耳を傾けるのも施工管理技士の大事な役割なんです。
若狭 現場と発注者の板挟みで大変!みたいなことにはならないんですか?
山田 それはないね(笑)。外注とはいえ仲間だから。プライベートでもたまに飲みに行ったり、遊びに行ったりもするし。入社した頃からの付き合いの職人さんが多いから、気が楽なんだよね。
山田 何もない場所に新たに物を建てる、古びてしまったものを新しくやり替える。作品といったら大げさだけど、自分が手がけた建物が長い間その場所に残っていくことにやりがいを感じています。
若狭 僕にとってのやりがいは、看板やサインのような不特定多数の人たちに見られる物を作ること。自分が作ったものが人の流れを作り出し、ときには街のシンボルになることもある。間接的にでも社会に貢献していると実感できるのが、この仕事の魅力だと思います。
山田 若狭くんはいつもどんなものを作ってるの?
若狭 病院や観光施設などで、利用者を案内する看板やサインが多いですね。パッと見はなんの変哲もないサインでも、そこにはエンドユーザーをいかにスムーズに誘導させるかといった要素が詰まっているんです。自分自身で取り付けも行うんですけど、ユーザーの目線に立ってどの場所にどう付けたら目につくか、毎回試行錯誤しています。
山田 これはSASならではだけど、ひとつの案件を一括管理させてもらえるから達成感は得やすいよね。
坂本 たしかに自分一人で仕事を完結させる所にもやりがいを感じますね。
山田 営業、見積もり、発注、施工、引き渡し。前職では役割分担があって自分の業務を全うすることに集中していたけど、少数精鋭のSASでは一括管理することで、今まで見えていなかった部分も見えてきた。キャリアアップの点でも良い経験になっていると思います。
坂本 僕が入社して初めて担当した仕事が、山間部のスノーシェッド(覆道とは雪崩や落石、土砂崩れから道路や線路を守るために作られた、トンネルに類似の形状の防護用の建造物)の施工。工事が終わったのがちょうど紅葉の季節で、色づいた木々の中に建てられた赤い鉄骨を見た時に「これが俺の仕事かぁ」なんて感慨に耽ってしまいました。僕はいまでも完成したばかりの建物を見るのが好きなんですよ。
山田 風情だね(笑)
若狭 自分が作ったものが、その土地の環境に溶け込んでるのを見ると感動しますよね。ここ数年、テクノでは能登方面の案件を請ける機会が一気に増えたんですけど、主要道路を車で走っているとイカの駅、キリコ会館、輪島塗会館、テニスミュージアムといった、自分たちが担当した施設や制作物がどんどん現れてきて、目に見えてその街や地域に貢献しているのが実感できるんです。
山田 うちのホームページに「まちの環境をデザインする」ってあるけど、まさにその通りだよね。デザインと制作、設計と施工がこれだけ近い距離で仕事をしている会社って、あんまりないんじゃないかな?
Chapter.3
山田 個性的な人が多い印象ですね。それぞれが抱える納期や工期のなかで、自由気ままに、自分のペースで働いている。
坂本 職場の雰囲気も明るいし、ストレスを感じながら仕事をしている人ってほとんどいないんじゃないかな。
若狭 休憩中とかも年齢や役職分け隔てなく会話しているし、そういう雰囲気があるから若手社員も遠慮なく意見ができている気がします。
山田 職場の居心地が良いからハードな案件が入ってきたときも、気持ちが持ち堪えられるんだよね。施工管理って自分自身のメンタル管理も大事だから。
若狭 社員一人に対する仕事量の配分もしっかり管理されているので、肉体的にも精神的にも負荷の少ない状態で働けるってのはありますね。それが社内アプリで一元化されているのもありがたい。なにかイレギュラーが起こった時も常にフォローする体制が出来上がっているというか。
坂本 もちろん忙しい時期はあるけど、終わった時には自分のペースで休みを取れるからストレスなく働けている。これも一括管理の強みだね。
山田 離職率が低いのもSASの特徴。年々社員間の結束が高まっている気がするし、同じ目的意識をもった人たちと働くのは純粋に楽しいよね。
若狭 それと職場の環境づくりも徹底されていますよね。定期的にオフィス用品とか社用車が入れ替わるし、細かいルールに縛られることもないし、社員の働きやすさを最優先してくれている。
山田 坂本くんは奥さんもSASで働いてるけど、そのへんはどうなの?
坂本 正直、助かってます。一般的には出産を機に離職して、子育てがひと段落着いてから入職し直すケースが多いと思うんですけど、SASは育休制度が充実しているので復職しやすいんですよね。
若狭 時短勤務とかリモートワークも可能で、実際に子育てをしながら働いている人も多いですよね。
坂本 そうそう。相談できる人が周りにたくさんいるのは心強いよ。妻も「女性に優しい会社で良かった」って言ってるし。
山田 女性だけじゃなくて、もっと男にも優しくして欲しいよ(笑)
山田 若い世代の人たちが、今以上に自由にのびのびと働けるような環境を作っていきたいですね。そのためには、後輩の本音を聞き出せるような雰囲気づくりも大事。そうしたコミュニケーションを通して、的確なアドバイスをしていけたらと思っています。
坂本 本音で話し合えないと見当違いなアドバイスになったりしますもんね。なにより刺さらない。
山田 そうそう。自分自身これまでのキャリアの中で、楽しいことも辛いこともたくさん味わってきたけど、そのなかでもやりがいや達成感といった良い部分を少しでも増やしてあげたいんだよね。
坂本 そういった達成感って、次の仕事の創作意欲にもつながりますもんね。
山田 そうそう。それと個人的には会社の新事業に向けた資格取得も検討中。どんな資格がフィットするのかは模索している段階だけど、いくつになっても常にチャレンジしていきたいよね。
坂本 僕も狙っている資格があるんですよね。
山田 どんなの?
坂本 二級土木管理技師です。これがあると施工管理技士として箔がつくし、自分自身のスキルアップにもつながる。会社からのサポートもあるし、近い将来ぜひ取得したいですね。
山田 いいね〜。
坂本 それと業務としては、今の技術を基盤としつつ、新しい工法も取り入れながら、時代や環境に沿った施工を熟知するのが目標。最終的には次世代の施工管理技士にその技術を伝えていきたいと思っています。
若狭 僕が属しているテクノでは「若い人材が中心になって会社を引っ張っていこう」という流れができつつあって、そこのリーダーの一人として、まずは個々のスキルアップを効率的に行えるような仕組みを考えようと思っています。制作と施工を一貫して行えるマルチプレイヤーの育成によって、部署全体の機能性を高めていけたらいいですね。
山田 この仕事はやっぱりモノづくりが好きかどうか。物を作ることに前向きな人と一緒に働きたいよね。
若狭 間違い無いですね!
Entry
共に未来を切り開くバイタリティー溢れる方とお目にかかれるのを楽しみしています。