事例紹介

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能登國 重蔵神社 産屋

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旧御仮屋を解体し新築された産屋は石川県産材であるアテの木(能登ヒバ)を使用して再建されました。内部の家具もすべてアテの木を使用しています。屋根には重蔵神社の家紋である左三つ巴の焼瓦に金が施してあります。内部に立つ御柱は輪島市マリンタウンに新築移転された輪島キリコ会館に展示されている大松明の柱木の先端部分が使用されています。

重蔵神社の産屋(旧御仮屋)は、毎年8月に行われる輪島大祭(重蔵祭り)の最後に重蔵神社の御神輿が祀られる場所です。
建物の老朽化に伴い、建て替えられた新しい産屋は朝市通りの活性化も考慮し、地域住民の新たな参拝拠点として位置づけられています。 奥能登で多用される黒瓦に、アテ(能登ヒバ)の木を使用した建物は、祭事に御神輿を祀るため、正面の格子戸と鴨居(桁)はすべて取り外せる構造になっています。
内部には神様が宿るとされる高さ3mの御柱が立てられており、マリンタウンに新築された輪島キリコ会館に設置された大松明の柱と同木で造られています。内部に祀られた御幣の上には鵜草葺不合命の御神名の由来から羽のオブジェを設置しました。新しい産屋は安産祈願や縁結びのお守り、丸形絵馬などを扱い観光客らにも輪島の伝承や信仰を身近に感じてもらえる場所です。

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能登國 重蔵神社 産屋
石川県輪島市河井町4-69